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お祭り







   この前の土・日は、地元のお祭りでした。
   私の所はからくり山車なんです。
   各町内、1基ずつのからくり山車が
   町を走り回っていました。






幻の夜から やって来て
幻の夜へ 去ってゆく

時の狭間にただよう
不思議な目をした露天商人

賑わいの華を並べて
ブリキの夢を売る

赤い風船 見つめる少女の眼差し
弾けたのは
もう引き返せない子供時代

朝になれば
すべて跡形もなく運び去られてゆく




昔、地元のお祭りで仲良くなった露天商のおじさんがいました。
私は確か、中学生くらいだったと思います。朝、神社へ行くと、テントを組み立てて、大きな入れ物に水を張りました。それが済むと、ポンプでプシュッと風船を膨らまし始めました。それが面白くて、ずっと見てた。いろんな色の風船。その人は目の色が薄くて、とても不思議な感じがしました。


色んな町の話をしてくれた。そして、「勉強はしなくっちゃいけないよ。オレみたいになっちゃうから。」と言いました。私は、その人みたいな目になれるのだったら、勉強はしないでおこうかとちょっと思いました。それにしても、その人は、私の知らない世界・・・、怖いような、覗いてみたいような世界から来た気がしました。さらに、その目の不思議な感じから、何処か遠い異国から来たようにも思えました。
一旦ウチへ帰ってから、夜、浴衣に着替えて、友達とまた行きました。今度は風船釣りのコツを教えても貰いながら、ずっとその人が商売をするのを見ていました。子供やアベック、いろんな人が風船を釣りました。風船を釣らせている時のその人の顔は、赤い電燈に照らされて、とても生き生きと、朝見た人とは違う人みたいでした。

お祭りも終わりに近づいて手がすいた時に、その人は、ラムネを私と友達におごってくれました。それで私は思い切って、「どうしたら、そういう仕事ができますか。」と訊きました。そしたらその人は、笑って「こんな仕事はせん方がええよ。」と言った。私はどういう意味か判らずに、頭の中にある情報を総動員して、しばらく考えていたと思います。
それから帰ったら、「遅い!」と、こっぴどく叱られました。朝になって、神社に行ってみましたが、ゴミがかためられている以外は、嘘のようにすっからかんの、元どおり神社に戻っていました。
その人は、それから2~3年はお祭りの度に来て、私はその度に覗きに行っていました。手伝いのようなこともしました。でも、そのうち来なくなってしまいました。
今でも、風船釣り屋をみると、他の夜店と同じには思えません。風船釣り屋に、心のどこかで、なりたいです。

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2005.06.10 | Comments(10) | Trackback(0) |

コメント

切ないお話ですが、しみじみとしていいですね。
でも、人間って何が一番幸せなんでしょうか?
子供の時から苦労して、勉強漬けにされていい学校出て、優良企業に就職して、立派な家に住む・・それもいいけどなんか寂しいんだよなぁ・・・
それより、なんか好きな事やって生きてる方がよっぽど人間らしい気がするなぁ。
でもこれはキレイごとか・・

2005-06-10 金 16:28 | URL | ぴあの #- [ 編集]

こんにちは

お祭りは華やかでいて儚くもありますね。
祭りの後の静けさとはよく言いますが・・・。
花火にしてもそうですしお祭りにしても終わる淋しさを伴っていますよね。それはきっと人生においても同じなのかもしれません。私はお祭りは大好きですけど終わった後の淋しさが少し苦手です。楽しい時には必ず終わりもセットなのかもしれないですね。おわりがあるから輝いて素敵なのかも・・。競馬も終わると淋しさがありますよ(^^)/ちょっと意味が違うかな・・。(^^ゞ

2005-06-10 金 17:31 | URL | しんいち #- [ 編集]

こんばんは

今日はムシムシと暑く ちょっと堪えますネ…
 読んでいる時に宮崎駿監督の(字 あってますでしょうか?  笑)どの映画なのかはわからないけれど 宮崎ワールドの世界に ふっと一瞬入り込んだような 感じになってしまいました。
不思議な目をした異国の露店商人…
次の日には夕べの事が嘘のような場所
あれは 本当にあったことなのだろうか あの人は本当にいたのだろうかと…    笑

この前聞こえていたお囃子 この日のためのお囃子だったのでしょうか…

2005-06-10 金 19:42 | URL | 憂芽 #- [ 編集]

hirononさん。
こんばんわ。
とても不思議で素敵な
お祭り体験ですね。
わたしも幼い頃、お祭りのたびに好きな女の子の浴衣姿にドキドキしたなんていうことを思い出させてくれました。

2005-06-10 金 21:14 | URL | ヒデチャン #- [ 編集]

人間らしさ

>ぴあのさん
どんな職業に就いても、きっと、大変さ、迷い、他の職業への羨望・・・なんて事は出てくるのかもしれませんね。
ふっと思ったのは、子供が「あの仕事やってみたい!」と思えるような仕事の仕方というのは、素敵だな、と。
それは、職業の種類ではなくて、その人自身が仕事を楽しんでいて、余裕がある、ということかな?なんて思いました。
出来る、出来ない、負け組・勝ち組なんていう言葉とは関係の無いこと。
な~んて事を考えたりしたのですよ。

2005-06-10 金 23:04 | URL | hironon #- [ 編集]

お祭りの後の淋しさ

>しんいちさん
とても華やかなものの後は、同じくらいの淋しさがありますね。
私も、そういった淋しさ、やはりとても苦手です。
競馬もそうでしょうね!
絵を描いた後にも、そんな淋しさがある、と、何時か言っておられましたね。
やっぱりセットなんだと思います。
終わりある生だからこそ、一生懸命生きようとできるのかな?
な~んて、ちょっとカッコ良過ぎますねー笑

2005-06-10 金 23:16 | URL | hironon #- [ 編集]

宮崎ワールド・・・

>憂芽さん
読んでくださってありがとうございます。
そうなんです。この前、憂芽さんに聴いていただいた(笑)お囃子、この日は、町中あっちこっちで、お披露目されていました。

私も宮崎ワールド大好きです!
そういえば、「千と千尋」の不思議な街なんか、イメージ似てるかもしれませんね(おそれ多いことですがー笑)
夏まであと一息、このムシムシを、なんとか乗り切らないといけませんね♪

2005-06-10 金 23:27 | URL | hironon #- [ 編集]

浴衣姿

>ヒデさん
こんばんは。
この出来事は、とても印象深く残っているんです。
浴衣姿、いいですよね~。情緒があって。
私も浴衣は好きで、よく着ます。
この頃は、男性の浴衣が流行っているそうですが。
ヒデさんも、ひとつ、いかがでしょう?
気分が変わって、いいですよ。

2005-06-10 金 23:34 | URL | hironon #- [ 編集]

素敵!

写真もすごく幻想的で切なくなるようで素敵ですね。
もちろん、文章も。
ちょっと切ないお祭りの思い出ですね。
お祭りって賑やかで楽しいだけじゃなくて、少し寂しくて切ない気持ちにもなりますね。

2005-06-12 日 23:12 | URL | 魚政 #YrGnQh/o [ 編集]

やっぱりお祭り好き

>魚政さん
書いてて、魚政さん、こういう世界好きだろうな、と思いました(笑)
非日常の世界が垣間見られるような気がして、やっぱりお祭り、大好きです!
日常に潜む、ちょっとした非日常。
こんなところにワクワクするワケです(笑)

2005-06-13 月 18:46 | URL | hironon #- [ 編集]

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hironon
  •  Author : hironon
       来てくれてありがとう

        コメントは承認制です。
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      ちゃんと届いてます♪・・・

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